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債権投資(社債、劣後債)の疑問&デメリット②:インフレリスクをどう考える?

ヘッダー 債権投資の疑問②

 

こんにちは、まるぼう@onemorestepyk)です。

前回の記事に引き続き、今回も私の債権投資についていただいた疑問について、私の今の見解を述べていきます。

私の債権投資を紹介した記事はこちら↓

 

 

そして、主婦アフィリエイターくりかのこさんに指摘いただいた内容は以下の通りです。

 

  1. 5万ドルからしか売買できないといざ大きなお金が必要になったらどうするのか
  2. 長期の債権投資はインフレリスクが気になる
  3. 債権も株式もドル建てで、ドルに偏りすぎてるのでは
  4. 債権の利子収入や株の配当にかかる税金が気になる
  5. 自分の死後、運用資産をどう家族に引き継ぐのか
  6. 株式の一括投資と分割投資はどう選び分けるのか
  7. 利子収入を再投資しないのか

 

 

今回は②に対する今の私の見解を述べていきます。

 

 

疑問② インフレリスクをどう考えているのか?

インフレを考慮すると、この債権投資はあまりぱっとしない運用成績なのではないでしょうか。インフレに関しては、まるぼうさんも記事中で少し触れられていますが。

この債権投資の利回りは「年利4%」ということが書かれています。おお、すごいじゃん、と思うわけですが。20%源泉徴収されて、3.2%。さらに、米国のインフレ率がここ20年ぐらいの平均で2%ぐらいですね。

この生保各社のドル建て劣後債はインフレに対応しているのかどうか、私は勉強不足でよく分からないのですが、おそらくインフレには連動していませんよね。債券ですし。

とすると、ものすごく乱暴な計算をしますと、税引後年利3.2%-2.0%=1.2%となります。

実際には、インフレ率は、前年もインフレで2%物価が上がったところに、さらに2%上がり、また翌年は2%上がる、ということで、2%インフレの20年後のインフレ率は、40%ではなくて、複利計算をしたら48%ぐらいですね。(本当は幾何平均をとらなければいけないと思うので、複利計算して48%とか言っているのはアレなのでしょうけれど。)

さらに乱暴に48%を20年で割ると、1年あたり2.4%ですね。とすると、3.2%のうち2.4%ぐらいがインフレで吸収され、実質年利は0.8%となりますね。もし0.8%なら、元本保証でも、もうちょっと何か別の運用があるんではないかと思うのですが。

また、比較されている「株式の利回り4%」と、まるぼうさんがお持ちの「債券の運用利回り4%」は、単純に比較することができないもののはずです。株式価格は、一般にはインフレに連動して上がるはず(と信じられているはずの)ものですので。

まあ、このリスクについてはアメリカ株のETFを購入されることで、回避されているのかなあと思いましたが。

 

インフレリスクとは

まずは基本知識からまとめます。

インフレとは「モノやサービスの価格が上がり続けること」を指します。例えば「昔10円で買えたジュースが今は100円になった」などです。

 

インフレ

 

また「昔の1万円は今の10万円の価値がある」など言われたりしますが、これはインフレでモノやサービスの価格が上がったことにより、相対的に通貨の価値が下がったことを示しています。

 

物価が上がったぶん、今の10万円では昔の1万円程度の買物しかできなくなったということですね。

 

「値上がり」と聞くとどこか嫌なイメージを感じがちですが、むしろ経済成長のためには適度なインフレが必要と言われています。

インフレは企業の収益力を高め、労働者の賃金を上昇させて消費拡大にもつながるとされるからです。

実際、主要国は基本的にインフレ傾向にあり、デフレ状態が長く続く日本は相対的に貨幣価値が落ち、貧しくなっていると懸念されています。

 

最近、海外から日本への旅行客が増えているのもこの「円が弱くなった」効果も大きいとされています。

 

そしてインフレで怖いのは「複利効果」です。

くりかのこさんもおっしゃるように、アメリカは平均で年2%インフレしています。

もしこの年2%のインフレが毎年起こるなら翌年は102%、2年後は104.04%(102×102%)、3年後は106.12%(104.04×102%)と物価が上がり続けます。

この計算だと20年後には物価上昇率は148.58%となります。

つまり同じ資産金額を持っていても、その実質的な価値は下がり続けるのです。

これは債権投資をするに当たってはデメリットに働きます。

なぜなら、基本的に債権は満期で戻ってくる金額も利子収入も固定されているため、インフレが起きて通貨の価値が下落した場合に実質的な価値が目減りすることになるからです。

一方株式投資の場合、株価や配当金はインフレに連動して上昇していくため、インフレに強いとされています。

「インフレから資産を守るため」という理由で株式投資をおすすめする意見も少なくありません。

こうした基本的な知識を踏まえたうえで、以下の私の見解を述べます。

 

まるぼうの見解

おっしゃる通り債権投資にはインフレリスクがあります。

私はアメリカではなく、日本のインフレ率を参考にしていたため、やや甘く見積もっていた部分があります。

 

日本はデフレ状態が長く続き、物価上昇はこの数十年ほとんどしてないとされています。

 

ただインフレ2%で見積もるとだいぶシビアな数字となりますね。日銀もインフレ2%を目標にしているのでここで考えるべきなのかもしれません。

インフレに対応できるのは株式投資のメリットですが、一方で暴落リスクもあり、記事でも述べたようにそれに精神的に耐えられるかという私のリスク許容度の問題もあり債権投資も取り入れています。

ただしご指摘いただき改めてインフレリスクの怖さも実感しましたので、現在保有している3つの債権商品の繰上償還のタイミング(2020年代)で状況を見て資金の引き上げも積極的に検討すべきかもしれません。

今回紹介した3つの債権商品は、繰上償還以降はLIBORやスワップレートなど市場金利と連動して利率が動く「変動利付債」であり、ある程度インフレには対応した仕組みとなっています。

 

日本生命 第一生命 住友生命
債権の種類 劣後債 劣後債 劣後債
最低購入金額 5万ドルから 5万ドルから 5万ドルから
償還期限 2044年 定めなし 2077年
年利(税引前) 2024年までは5.1%、それ以降は5年物スワップレート+3.65% 2026年までは4%、それ以降は3ヶ月米ドルLIBOR+3.660% 2027年までは4%、それ以降は3ヶ月米ドルLIBOR+2.993%
繰上償還 2024年 2026年 2027年
利払い 年2回 年2回 年2回
私の購入時の債権価格 111.75% 100.5% 102.5%

 

ただし、元本は固定だしインフレ対応として完全とまでは言えないため、長期保有には慎重な評価が必要だと思います。

 

実際、購入したFPからも繰上償還での資金引き上げを予定している人のほうが多いと言われています。

 

またざっくりと「米国株:生保債権を1:1で持つ」と述べましたが、このインフレリスクの影響度によっては債権比率を下げていくべきかもしれません。

またどうせドル建てでインフレの影響を受けるなら、株、債権以外の分散投資先としてよりインフレに対応した投資先もつくれると理想ですね(まだ有力な候補は絞れませんが)。

まとめると、債権投資には確かにインフレリスクがあるものの元本保証という安定感もあるので、インフレに対応できる株式投資と組み合わせて運用に取り入れているということになります。

 

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私が実践している債権運用の詳細はこちらから↓

 

 

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