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斎藤元彦兵庫県知事の再選に感じる「ポスト真実」時代の到来

 

公益通報つぶし、パワハラ、おねだり、県職員2名の自殺が問題視され失職した斎藤元彦元兵庫県知事が2024年11月17日、再選しました。

問題視された事柄より、知事としての実績に県民が一定の評価を与えたということでしょう。マスコミの激しいバッシングが逆に同情票を集めたという見方もあり、ネットでの支持も多かった印象。

一方、斎藤氏は県職員アンケートで4割がパワハラを訴え、議会一致で辞職要求され、市長24人中22人が連帯して不支持を表明していました。

私もイメージだけで判断してはいけないと思い告発内容、百条委員会、県職員アンケートなど一次情報を中心に調べていましたが、周囲も含め独裁的な県政を行ってきた一面を感じずにはいられませんでした。

公益通報を調査せずに「嘘八百」「公務員失格」と言い切り、告発者を特定して懲戒処分したなら法律違反の可能性が高く、「まるで独裁者が反対者を粛清するような構図」。
https://www.yomiuri.co.jp/national/20240905-OYT1T50071/

 

しかし、メディアや議会が批判を強めるほど反比例して擁護が広がるネット界隈。デマや曲解も広がりました。

 

港湾利権に手を出して潰された?
https://mainichi.jp/articles/20240920/k00/00m/040/121000c

パワハラしてない?
https://tinyurl.com/2c6qcjje

公約達成率98.8%?
https://tinyurl.com/27cdbl75

稲村氏が外国人参政権を推進する?
https://tinyurl.com/23jjqnzx

 

立花孝志、暇空茜、高須院長、旧・統一教会などモラルに疑問あるインフルエンサーや団体も続々と斎藤氏を支持。そして当選。

個人的にはついに日本にも「ポスト真実(ポスト・トゥルース)」の時代が本格的に来たことを感じずにはいられません。

皆が「正しい情報」ではなく、主にネットで感情を動かされる「好みの情報」を信じて社会が混乱と分断に飲まれていく。

 

近年はワクチンについてなど個人的に同意できない意見も多かった小林よしのり氏のブログが、今回の当選について的を射てると感じました。

 

兵庫知事選の結果を見て驚いた。とうとうSNSの陰謀論に、テレビ、新聞などの大マスコミが敗北する日が明確にやってきた。

石丸から玉木から斉藤、SNSを駆使すれば大衆を操作して、ソフトな革命を起こすことが出来るということになってしまった。

若者はテレビも新聞も見ないから、SNSでしか情報を入手しない。SNSは何者かの主観だらけで、客観性や公平性がない。

リテラシーを鍛える訓練など出来ていない大衆がSNSを「信じる」と、既存マスコミは悪になってしまう。

若者は純粋で正しいという思い込みも、民主主義の崩壊要素だと言っておく。

https://www.gosen-dojo.com/blog/50932/

※正確にはSNSとネット動画だと思います。あと若者にも限らない。

 

「議会や大手メディアが叩くなら逆に正しい人のはず」「真実はネットだけにある」と安直な判断をせず、またネットではモラルを欠いた人物でも支持されやすい一部の治安の悪い空気にも流されない姿勢が今後より一層、必要だと思います。

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